歌手の谷村新司さんが８日に亡くなっていたことが１６日、分かった。谷村の公式Ｘなどで発表された。７４歳。

　発表された文書によると、谷村さんは今年３月に腸炎の手術を受け、療養を続けていたが、回復かなわず８日に永眠。葬儀は近親者のみで１５日に執り行われたという。「とても穏やかな顔で旅立ちました事をご報告申し上げます」とつづられている。

　昨年は活動５０周年でアリス記念ライブも開催。堀内孝雄、矢沢透とともに「ここからリスタートして１０年続けようと目標を立てて本人も楽しみにしておりましたが、残念ながらその夢は叶わず、満７５年の生涯を終える事となりました」と報告されている。

　谷村さんは戒名は、大ヒット曲「昴」の文字を取り「天昴院音薫法楽日新居士」（てんぼういんおんくんほうらくにっしんこじ）に。「まさしく　天にある星となって私達を照らし続けてくれる事だろうと思います」とも記されている。

　谷村さんは大阪府出身。７１年にアリスを結成し「チンペイ」の愛称で親しまれた。アリスはのちに矢沢が加わり３人組となる。「チャンピオン」「狂った果実」「今はもうだれも」「冬の稲妻」など大ヒット曲を連発。ソロ活動も精力的に行い「昴」「群青」、日本テレビ系「２４時間テレビ」でも必ず歌われる「サライ」なども大ヒット。多くの世代に歌い継がれる名曲となった。