１７日に放送されたＮＨＫドラマ「大奥」では、赤面疱瘡撲滅に尽力した青沼（村雨辰剛）、平賀源内（鈴木杏）が非業の死を遂げ、田沼意次（松下奈緒）も失脚。いよいよ“怪物”一橋治済（仲間由紀恵）のサイコパスぶりが発揮され、ネットも震え上がった。

　この日の「大奥」では、軽症の赤面疱瘡の患者から膿を取り、それを健康な男子に植える人痘接種が成功。それを聞いた治済は、息子に人痘接種をさせる。息子は軽症のまま回復。「これで田沼は用済みじゃのう」とつぶやく。

　一方で将軍・家治（高田夏帆）が体調を崩す。家治たっての願いで、本来ならば認められていない青沼が診察すると、それは脚気ではなくヒ素中毒だと判明。食事は全て毒味されていることから、同席した田沼は、医者からの薬湯にヒ素が入っていると感づく。

　この医者と通じていたのは、治済の下女の武女（佐藤江梨子）。息子を将軍にするために、家治にこっそり毒を盛っていたのだ。

　家治はヒ素を盛られたのは田沼を重用したために恨まれたと勘違いし、田沼を罷免。青沼にも死罪を言い渡し、田沼派を一掃。その後、将軍は治済の息子・家斉（中村蒼）に。何もかも治済の思惑通りに進んだ。

　自分が将軍になれば世継ぎを生むことばかりを求められ、自由に動けないことから、息子を傀儡将軍にし、江戸城の実権を握ることにした治済。原作ではその後も息子に対し恐怖政治を敷くだけではなく、孫にあたる家斉の子どもたちに対して鬼畜の所業を繰り返す。これにより家斉の正室も変貌していく。

　美しいほほ笑みとは裏腹にサイコパスな一面を見せる難しい役を仲間が好演。ネットでも「笑顔の仲間由紀恵怖すぎる」「仲間由紀恵ちゃんの治済の気味悪さがまたなかなか秀逸」「仲間由紀恵さんの治済が美しいからこそ怖い」「怖い怖い怖い」「仲間由紀恵さんの再現度の高さに心底ゾッとしている」と震え上がる声が続々。

　３日に更新された仲間のブログでは「スタッフ告知」としながら、「この治済さん、色んな意味でスゴい人物でして、、由紀恵氏も役作りにとても苦労していた気がします」「その苦労を是非、見て頂けたらと（笑）」と、仲間が苦労していたことを明かしている。