女優の桃井かおりが２０日、信念を貫いた生き方で人々に感動を与えた文化人・表現者を顕彰する「第６回　種田山頭火賞」に輝き、都内で行われた授賞式に出席した。

　米ロサンゼルス在住。現在、「断捨離中」で「ロスはＴシャツがあれば生きていけるので洋服が要らない」と話し、「着ていない着物も多かったので、やっと袖を通すことができた」と自身の黒の着物姿にご満悦の様子だった。

　７２歳になり「ほとんどの戦友達も逝きましたので、私も後何年と思って生きることにしている」と話した桃井。“覚悟”ができたといい「時間ができたらいつかこうしたいと思っていたことを全部やってる。ためたお金は全部使い切って死ななきゃって決心できた」と最期を意識した生活をしていると明かした。

　今後の女優業については「やっても、やらなくても良い段階」だと話し「私は行ったことのない国に行きたいという気持ちがまだあるんですよ。あと１０年したら階段のある家に住めなくなる訳ですよ。きっと２０年したら旅行できなくなっちゃうかもしれない。だから今この体でできることはちょっと先にやっておきたい」と話していた。