「役所広司は誰よりも尊敬する憧れの俳優」 巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が絶賛 一緒に仕事「プレッシャーだった」
第36回東京国際映画祭のオープニングイベントが23日、東京・日比谷で行われ、国内外のスターたちがドレスアップして美の競演を果たした。また、オープニング作品としてドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース氏(78)が監督し、日本を代表する名優・役所広司(67)が主演する「PERFECT DAYS」(12月22日公開)が上映され、ヴェンダース監督、役所らが舞台あいさつを行った。映画祭では11月1日まで219本を上映する。
「PERFECT-」は、日本の公共トイレの“神聖性”に感激したヴェンダース監督がメガホンを取り、渋谷の公共トイレ清掃員・平山(役所)の日々を描いた作品。5月の第76回カンヌ国際映画祭で役所が最優秀男優賞を受賞した。
役所は「撮影中、監督がいつも『平山みたいに生きたい』っておっしゃってたので、そういう人物を目指せば良いのかと思っていた」と役作りを説明。続けて、ヴェンダース監督が「飛行機が4時間遅れてちょっと前に日本に着いたばかりで、ちょっと時差ぼけっぽい」と暴露した。
これを聞いたヴェンダース監督は役所の肩に頭を乗せて時差ぼけをアピール。「ベルリン・天使の詩」や「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」などで知られる巨匠のおちゃめなパフォーマンスに、会場は爆笑だった。
終始気さくにおちゃらけていたヴェンダース監督だが、役所については「誰よりも尊敬する憧れの俳優」だと話し、「一緒に仕事ができるということで、その時点でプレッシャーだった」と告白していた。