女優・黒柳徹子が２５日、日本テレビ系で放送された「１周回って知らない話」に出演し、ＮＨＫの連続テレビ小説「ブギウギ」でヒロイン・スズ子（趣里）のモデルである歌手・笠置シヅ子さんとの共演秘話を明かした。

　黒柳は東京・乃木坂生まれ。トモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業しＮＨＫ放送劇団に入団した。ＮＨＫ専属のテレビ女優第１号として活躍した後、文学座研究所などで演劇を学んだ。

　個性を買われてＮＨＫ入りした黒柳。ラジオドラマで、道で倒れている人に主人公が声をかける場面では、周囲でザワザワするエキストラ役ながら“自然な演技”を求められ、倒れている人に「大丈夫ですか？」と声をかけてしまうなど、天然ぶりも際立っていたという。

　歌番組では笠置さんが「買物ブギー」を歌うバックで、通り過ぎる通行人役を担当した。しかし、歌っている笠置さんに近づき、マジマジと見つめてしまうという行動に。ここでも“自然な”演技を求められていたが、「街中で歌っている方がいたら見ますよね」と主張し、何度もＮＧを出す羽目になった。

　黒柳は「笠置さんがね、わたしの方を向いてね『大変でんなぁ』っておっしゃったの」と笠置さんのリアクションを明かした。「その時『いい人だなぁ』って」と優しい人柄に感動したと振り返り、笑いを誘った。