シンガー・ソングライターの松任谷由実の夫で音楽プロデューサーの松任谷正隆氏（７１）が３１日、都内で、エッセイ集「車のある風景」（ＪＡＦメディアワークス）の出版記念イベントを開催。免許更新で高齢者講習を受けたことを明かした。

　自動車愛好家として知られる松任谷氏は「ついこの間高齢者講習に行ったんですよ」と告白。「教習所なので（いる人が）大体若いんですよ。高齢者講習は白いソファーの所に行って下さいと言われて、奥にそれらしき物が見えて入ったら、まるで老人ホームだった」と回想した。

　幼い頃から「タクシーの運転手、バスの運転手」に憧れ、日本自動車連盟機関紙「ＪＡＦＭａｔｅ」で連載されたエッセイが単行本化されるまでに。執筆業について「書くの大好きなんですよ。（音楽業と執筆業は）フリーズドライみたいな感じで、パッと思いついたらすぐにやる」と共通点を明かした。

　車に魅了された理由については「今年７２歳になります。信じられないと思うけど、僕が生まれた年は戦後が終わっていなくて、車を持っている人が少なかった。テレビ番組がアメリカのホームドラマで大抵必ず車が出てきますから、スゴイすり込まれて憧れた。車を持つなんて信じられなかったところからですね」と明かした。