旧ジャニーズ事務所新会社 社長有力候補に福田淳氏 経営とエンタメのプロ 女優・のんを再浮上させた手腕

 旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長の性加害問題を受けて11月に設立予定の、タレントのマネジメントや育成を担う新会社の社長に、コンサルティング会社「スピーディ」(東京都港区)の社長を務める福田淳氏(58)が有力であることが31日、分かった。旧ジャニーズ事務所から社名変更した「SMILE-UP.」の東山紀之社長(57)が新会社の社長も務める予定だったが、辞退していた。

 福田氏はソニー・デジタルエンタテインメント社長などを経て18年からスピーディ社長。芸能事務所から独立した女優のん(30)とエージェント契約を結び再浮上させるなど、手腕を発揮している。

 これまでメディアで人権、契約、忖度(そんたく)、圧力など芸能界やテレビ局が抱える問題を指摘し、旧ジャニーズ問題にも言及。経営とエンタメ業界に精通する福田氏に、白羽の矢が立った。

 東山の就任には、SMILE-での補償業務の負担、新会社におけるガバナンス面の不安や楽曲版権の移行など問題が山積。自身も主演舞台「チョコレートドーナツ」の公演中でタレントへの説明が十分行き渡らず、混乱を招いていた。

 二宮和也(40)や岡田准一(42)の独立という流れもあり、タレントの不安も募っているといい、“プロ社長”福田氏の就任にかかる期待は大きい。

 外部招へいは旧ジャニーズからでも初めてで、対外的にも変革を印象づけられるが、この環境をタレントがどう判断するか。福田氏の就任による再出発は、大きな転機となる。

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