元テレビ朝日社員の玉川徹氏が１日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。日大アメリカンフットボール部の薬物事件を巡る大学側の対応を検証した第三者委員会が報告書で厳しい指摘をした林真理子理事長について言及した。

　番組では、日大の対応を検証した第三者委員会が１０月３１日に行った記者会見について特集。林理事長の大麻疑惑報道後の対応や、その後の記者会見での発言に対して「失言に近い発言をした」「『悪い事は何もしていない』と言い張る会見になってしまった」などと指摘したことを紹介した。

　これについて玉川氏は「第三者委員会も会見自体にも断を下していてですね。“危機管理広報の本質に反する数々の発言を会見で行っている”。“世の中の常識から乖離（かいり）した自説を述べ続け、その正当性を肯定する”。“正確な事実確認に基づかない発言をする”。“学内の情報共有の不十分さを認めない発言をする”。“複数のアメフト部員による大麻使用の疑いを認めない発言をする”。こういうふうなことを指摘されているんですよね、その通りなんだと思うんですよ」と話した。

　さらに、日大アメフト部の不祥事は今回が初めてではないことにも触れて、「１回目があったからこそ、２回目はもっとまともな対応ができるんじゃないかと思えば…そうじゃなかったんだ」と前回の反省が生かされていないとし、「やっぱり林さん向いてないんじゃないかと思いがいかざるを得ないんじゃないかな」と理事長としての資質に疑問符を付けた。

　続けて「林さんは確かに素晴らしい人で素晴らしい作家であると。だけど、大学の改革をやるっていう能力に関してはそもそもどうだったんだろうな、ということは問われるんじゃないですかね」と指摘した。

　これに対して、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は「林理事長を弁護するわけじゃないですけど、旧田中体制を一掃するですとかある程度はうまくいってたんですよ。ただ競技スポーツ部については一切手つかずだったんですよ。そこが手つかずだったので、今回の問題が出てしまった。そこは分けて見た方がいいと思いました」と反論した。

　しかし、玉川氏は「だけど一連の対応見てても、もうある程度クロだろうなと誰でも思うところでシロだと言ってみたりだとか。そういうふうな部分を含めて言うと、そこまで擁護するのは何でなんですか？」と、納得のいかない表情で石渡氏に聞き返していた。