大阪・道頓堀ダイブまたダイブ スク水&カーネル 警官1300人厳戒態勢も止まらぬカオス

 この瞬間を待っとったで!!阪神が5日、38年ぶりの日本一を達成した。59年ぶりに実現した「関西シリーズ」の第7戦。互角の戦いを繰り広げてきたオリックスを退けると、決戦の舞台となった大阪は熱狂に包まれた。厳戒態勢の中、虎党は狂喜乱舞。東京・新橋でもファンが気勢を上げ、芸能界の虎党たちも喜びを爆発させた。

  ◇  ◇

 日本一が決定した瞬間、大阪・道頓堀にかかる戎橋周辺は、ハロウィーンの渋谷を上回るカオスと化した。

 あとアウト一つになった頃から「六甲おろし」の大合唱が始まり、大阪府警の厳重警戒にもかかわらず、試合終了直後から道頓堀へのダイブがスタート。10分間で5人が飛び込み、その後も午後11時過ぎまでに14人がダイブ。カーネル・サンダースのコスプレ姿、スクール水着姿、半ケツ姿の人や、1人で2回飛び込む人もいた。

 橋の両側は約80人の警察官で封鎖されているため、セ・リーグ優勝時と同様、道頓堀沿いの遊歩道からダイブ。DJポリスは「飛び込んでもカーネル・サンダースは見つかりません」、「飛び込まなくてもお祝いはできると思います」などと訴えたが、一部には通じなかった。

 群衆は「六甲おろし」を何度も大合唱し、万歳しながら胴上げされる人も続出するなど、歓喜の輪は広がるばかり。その様子を、集まった人々がスマホを掲げて撮影した。

 戎橋には七回ごろから人が集まり始め、九回には通行できないほど密集。警察が拡声器で「立ち止まらないでください」と何度も呼びかけるが身動きができない。群衆はスマホで試合中継を観戦し、チューハイ片手の人やウイスキーを回し飲みするグループ、路上でユニホームに着替える人も現れた。

 神戸市から来た大学1年生の男性は「パブリックビューイングが当たらなかったので、ここに来ました。生きていてこんなにうれしいことはない」と歓喜。自宅で観戦していたが、車で来たという50代の夫婦は、38年ぶりの日本一に夫が「38年後やったら生きてないかもしれへん」と喜びに浸っていた。

 この日、大阪府警は1300人を動員。御堂筋には警察車両が数百メートルにわたり並んだ。戎橋には約80人を配置。うち約半数が橋の両側に並んだ。遊歩道へのスロープも封鎖されるなどダイブ阻止手段が取られた。道頓堀はリーグ優勝時同様、水位が上げられた。

 【1985年 日本一達成時VTR】

 阪神が日本一に輝いた38年前の1985年11月2日。大阪ミナミの道頓堀川にかかる戎橋は熱狂に包まれた。

 西武球場で行われた日本シリーズ第6戦。阪神が西武を下して日本一が決定すると、戎橋周辺に集まった1000人ほどのファンらは歓喜して「六甲おろし」の凱歌(がいか)をあげた。その後、興奮した若者らが欄干を越えて、川に飛び込み始めた。跳躍のたびに、どっと沸く歓声。「あと一人」コールが起こり、また一人、また一人と飛び込んだ。

 戎橋とは別に、キタではファンによる“御堂筋パレード”も行われた。国鉄(現JR)大阪駅と阪急・梅田を結ぶ歩道橋上に2000人のファンが集まり、日本一を祝う大合唱。その後、ファンらは御堂筋に繰り出して「掛布コール」、「バースコール」を繰り広げ、立ち止まって「バンザイ!!」と歓喜。沿道のサラリーマンらも加わって、“パレード”の列は膨れ上がっていった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス