げんじぶ ジャンル超えて駆け抜けた 結成5年目、活動制限経てアリーナ公演大成功 最終目標はドームツアー
スターダストプロモーションの男性アーティスト集団・EBiDANのダンスボーカルユニット、原因は自分にある。が、5日に初のアリーナ公演を成功させた。前身となるグループの結成から5年でたどり着いた大きな節目を経て、7人はどんな未来を見つめるのか-。現在地に迫る。
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原因は自分にある。
通称、げんじぶ。インパクトのあるグループ名に負けることなく、ジャンルを超えて駆け抜けた1年だった。
年始に目標を掲げるのが恒例で、リーダーの吉澤要人(20)は「今年はとにかく『存在を知ってもらうこと』を目標にやってきた」と明かす。
1月にパシフィコ横浜でグループ最大規模のワンマンを成功させると、11月5日の初アリーナ公演で自己記録をすぐさま更新。メンバー総出演のドラマが2本放送され、武藤潤(22)が舞台に主演するなど枠に縛られず、音楽も演技も、グループでも個人でも…と、あらゆる場所に染まってきた。
8月まで「仮面ライダーギーツ」で仮面ライダーバッファを演じ、現在もテレビ東京系ドラマ「くすぶり女とすん止め女」に出演する杢代和人(19)は「音楽とお芝居を『どっちがどっち』じゃなくて『どっちもする』。両立していくグループって自覚をより持ち始めた年でもあるのかなと思います」とうなずく。
18年に前身となるグループが誕生。翌年に改名して現体制がスタートするも、直後にコロナ禍に突入する不遇を味わった。結成から5年となるが、活動期間の大半で制限を強いられた分、大きな伸び代を秘めている。
最終目標はドームツアー。アリーナを経て、なお目指す頂は遠い。グループとして自己ベストを塗り替え続けた1年もあとわずかとなり、大倉空人(21)は「コロナで空白の2年がある。焦りはよくないですけど、スピードアップしていかなきゃいけない。この空白の2年をもっと埋めていきたいなと思います」と、さらなる飛躍を誓った。
◆原因は自分にある。(げんいんはじぶんにある。)大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人の7人組。2018年、BATTLE STREETのメンバーとして結成され、デビュー1カ月後の19年8月に改名。自らが物事に変化を起こす「原因」となっていくというメッセージを名前に込めた。ファンネームは観測者。来春にホールツアーを開催する。