屋良朝幸 旧ジャニーズ事務所退所へ 約3年間熟考 将来性考慮して決断「新たな道へ進む決意」
SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属するタレントでダンサーの屋良朝幸(40)が9日、来年1月31日付で同事務所を退所すると公式サイトなどで発表した。事務所創業者である故ジャニー喜多川氏の性加害問題とは別に、かねてより独立を考え、昨年中に決断。今年4月には事務所との話し合いも決着していたという。
屋良はファンクラブ向けにアップした動画で「考え抜いた結果、決断しました」と退所を発表。「応援してくれた家族、偉大なる先輩、何より愛してくれた多くのファンの皆さまにこれまでも感謝の気持ちを持って頑張っていきたい」などと決意を語った。
また、事務所を通じて「この数年、あらためて自分と向き合ってきて、自分らしい表現と創造をより深めていくために、新たな道へと進む決意をしました。残りの時間を精いっぱい頑張っていきます」とコメントした。
ジャニー氏による性加害問題で、激震に見舞われている同事務所。だが、屋良の退所理由は一連の性加害問題とは別で、将来性を考慮しての決断だったという。関係者によると屋良は独立を約3年前から考え、昨年中に決断。今年4月には事務所との話し合いも決着していたという。
退所は来年1月31日付。翌日の2月1日に41歳を迎える屋良にとって、40歳最後の日が人生の転機となる。所属事務所は公式サイトで、本人から申し出があったことを明かし「所属タレント一人ひとりが、自身で選択した環境で長く活躍できることが最も大切だと考えております」と決断に理解を示した。
自身が舞台に立つことはもちろん、裏方としても旧ジャニーズタレントのヒット曲の振付や舞台演出など、数々の作品を手がけた経歴を持つ屋良。くしくも同日発表された大阪と東京で開催されるライブ「TOMOYUKI YARA THE NEWLY」が旧ジャニーズ所属で最後の仕事となる。
◆屋良朝幸(やら・ともゆき)1983年2月1日生まれ。千葉県出身。95年に滝沢秀明、今井翼らと同期でジャニーズ事務所(当時)に入所。ジャニーズJr.内ユニット・TOKYO浜松町や、Musical Academyとして舞台を中心に活動する。切れ味鋭く表現力が豊かなダンスを武器に、タレントとしてだけではなくダンサー、振付師として活動。