米アカデミー賞の夢膨らむ!「ゴジラ-1.0」北米プレミア 神木隆之介&山崎貴監督ファンの崇拝ぶりに感激
俳優の神木隆之介(30)が10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスのDGAシアターで行われた主演映画「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」の北米プレミアに山崎貴監督(59)と登場した。国産の本家が映画の都に上陸し、上映後には約600人の観客が総立ち。北米では「GODZILLA MINUS ONE」のタイトルで12月1日に公開されるとあり、現地での邦画実写記録や米アカデミー賞へのノミネートに夢が膨らんだ。
ハリウッドの中心地から車で10分ほどの劇場に、ゴジラの咆哮(ほうこう)が響き渡った。観客は登場する度に大きな拍手を送り、とぼけたシーンでは笑いが起こる。大団円を迎えると、スタンディングオベーションが発生。神木と山崎監督に握手を求めて殺到した人々は、うっすらと涙を浮かべていた。
米国流の絶賛を受け、神木は「ゴジラを愛してくれていると思っていましたが、レベルが違う。崇拝してくれているんだと分かりました」と感激。銀座にゴジラが降臨するシーンを振り返り「歓声の感じが『ゴジラが来たぜ!』ではなくて『神様が来た』。『イエーイ』ではなく『うわぁ』って音がしたんですよ」と証言した。
日本では10日までの公開8日間で観客動員数100万人の大台を超え、興収16億円の好発進。1カ月遅れとなる北米では初めて配給まで東宝が手がけ、IMAXや4DXなどの特殊上映を含めて日本の3倍近い1500スクリーン超で国産ゴジラを暴れさせる。
北米での邦画実写作品では、89年公開の「子猫物語」が歴代1位の興収1328万ドル。記録更新に期待がかかるだけに、山崎監督は「子猫ぉ!」と威嚇しつつ「ここにキング・オブ・興行収入がいるので、どうかこの作品にも御利益をお願いします」と、日本の歴代興収ランキング上位作品に軒並み出演している神木を拝んだ。
LAで公開されるため、米アカデミー賞のノミネート権利も獲得。神木は「まだいくらでも語ることはできます。夢を持てるのは、結果が出る前までなんで」と笑い、山崎監督も「列には並べるわけだから、ものすごく小さく期待しています。うっかりくれないかなぁ」と本音をこぼしていた。