藤井八冠 ストレートの4連勝で3連覇 タイトル戦負け知らず19連覇 同級生ライバル圧倒

 伊藤匠七段(右)に勝利し、竜王防衛に成功した藤井聡太竜王
 竜王戦3連覇を果たし、花束を手にする藤井聡太竜王
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 将棋の第36期竜王戦七番勝負第4局2日目が11日、北海道小樽市「銀鱗荘」で指され、藤井聡太竜王(21=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠)が伊藤匠七段(21)に129手で勝利した。ストレートの4連勝で竜王3連覇を達成し、八冠達成後初のタイトル防衛を果たした。タイトル戦初登場から負けなしで、通算19期は米長邦雄永世棋聖に並んで歴代6位タイ。大山康晴十五世名人が持つ、史上最多のタイトル19期連続獲得に並んだ。

 八冠達成王者は強すぎた。同級生ライバルとの新時代の番勝負を、4連勝で圧倒した。昨年4~5月の叡王戦以来のストレート決着。大山十五世名人の記録に並んだが、「光栄に思いますが、今までを振り返りますと、紙一重の中で結果が幸いしたものばかりだった」と淡々だった。

 1日目から80手超えの大激戦。2日目は藤井竜王が飛車を切って終盤戦に突入したところから始まった。伊藤七段の攻めを受ける展開から始まるも、的確に対応して逆転。最後も長手数の詰みを読み切り、鮮やかに勝利した。

 藤井竜王は珍しく「比較的うまくさせた将棋が多かったと感じています」、「第3局は積極的な手を続けて勝ちにつなげられたので、印象に残る一局」と充実感をにじませ、同学年の伊藤七段との番勝負を「これまでと違う雰囲気を感じましたし、自然体で臨むことができた」と振り返った。八冠達成後初の防衛戦だったが、「(八冠の)反響をいただいたところはあったけど、普段通り臨めた」と通常運転だった。

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