大橋純子さん死去を音楽仲間も追悼 北島三郎「歌、声も一級品」 林哲司氏「新しいボーカリスト」

 圧倒的な歌唱力で知られ、「たそがれマイ・ラブ」「シルエット・ロマンス」などのヒット曲を持つ歌手の大橋純子(おおはし・じゅんこ、本名佐藤純子=さとう・じゅんこ)さんが9日午後4時14分、食道がんの再発のため都内の病院で死去したことが11日、分かった。73歳。北海道出身。

 大橋さんがかつて自身の事務所に所属していた歌手の北島三郎(87)は「歌のうまさ、声の良さ、どちらも一級品の素晴らしいボーカリスト」とたたえ、「いつも明るく元気で、同じ北海道出身ということもあり可愛くて妹のように思っていました。何年か前に仕事で久しぶりに一緒になったときにも、自分よりこちらの身体を気遣ってくれるような心の優しい子でした」と人柄をしのんだ。

 大橋さんは少女時代、歌手・菅原洋一(90)のはからいで舞台袖から菅原のコンサートを見て「歌手になりたい」と思ったという。一緒にコンサートを行う約束をしていたという菅原は「かなわないまま逝ってしまうなんて、残念でなりません」と惜しんだ。

 美乃家セントラル・ステイションに在籍した土屋昌巳(71)は「R&Bやファンク・ミュージックを自由に演奏することを学ばせて頂きました。本当に優しくて卓越したヴォーカリストでした。たくさんの思い出をありがとうございました」と感謝をささげた。

 50年以上の間柄である作曲家の林哲司氏(74)は「アマチュア時代から一緒に、夢をあたため公私ともに過ごした仲間でした。大橋純子さん、純ペイちゃん!あなたは僕らが待っていた、ポップスを歌う新しいボーカリストだった」と悼んだ。

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