中村雅俊 ビートルズ愛を語る「生きて行く中で欠かせない」

 俳優で歌手の中村雅俊(72)が12日、都内のニッポン放送イマジンスタジオで開催された「ザ・ビートルズ ラストソングと新たな聖典 赤と青のヒミツ」に音楽評論家の萩原健太氏、フリーの上柳昌彦アナウンサーと出演し、ビートルズを語り倒した。

 “最後の新曲”「ナウ・アンド・ゼン」と、拡張&最新ミックスを施されたベスト盤「ザ・ビートルズ 1962-1966(赤盤)」、「ザ・ビートルズ 1967-1970(青盤)」の発売記念イベント。

 中学時代からリアルタイムでビートルズを聴いてきたという中村は、「抱きしめたい」を聴いた時の衝撃を「半端じゃなかった。何じゃこりゃ!?と」と振り返り、ニューアルバムが出るとなると「昼飯を半分にして貯金をする。LPに針を置いた時にどんな音楽が流れるか、本当にドキドキでしたね」と、当時の心境を語った。

 73年にリリースされた赤盤と青盤について、当初は「嫌でしたね」という。その理由を「俺等はオリジナルで『ミート・ザ・ビートルズ』を聴いてて、この曲の後にこれって体に入ってるので、違和感を覚えて」と説明。最終的には「聴いてるうちに慣らされちゃって、これもいいんだな、いい曲ばっかりと」と、その魅力を認めたという。

 質問コーナーでは、好きな曲として「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」と「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」、最も聴いたアルバムとして「ミート・ザ・ビートルズ」を挙げた。

 「ホワイル-」はジョージ・ハリスンの曲で、エリック・クラプトンがギターを弾いている。ジョージ、ジョージの妻パティ・ボイド、クラプトンは三角関係で、パティはジョージと離婚してクラプトンと結婚するが離婚。しかし、ジョージとクラプトンの友情はジョージの死まで変わることなく続いた。

 中村は「ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンと奥さんの関係ってヒドいですよね。自分の奥さんを寝取られて、それでも友情はずーっと続いていくって、皆さん信じられます?」と愛妻家らしく首をひねりつつも、「三角関係は理解できないけど、歌はいいじゃないか。クラプトンが弾いている間奏もまた泣かせるんですよ。実にいい曲だと思います」と曲は絶賛。Aマイナーの曲がAに変わる展開を「俺もマネして作ったことがある」と打ち明けた。

 中村は最後に「ビートルズの持つ存在感、影響力にすごくしみじみと音楽の力を感じる。改めてビートルズは不滅だなという感じを受けましたね。生きて行く中で必要なものはいろいろありますけど、ビートルズはやっぱり欠かせないと思っちゃう」と語っていた。

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