中村雅俊 ジョージ・ハリスン、オノ・ヨーコとの思い出を語る「めったにできない自慢話」
俳優で歌手の中村雅俊(72)が12日、都内のニッポン放送イマジンスタジオで開催された「ザ・ビートルズ ラストソングと新たな聖典 赤と青のヒミツ」に音楽評論家の萩原健太氏、フリーの上柳昌彦アナウンサーと出演し、ジョージ・ハリスン、オノ・ヨーコとの思い出を語った。
“最後の新曲”「ナウ・アンド・ゼン」と、拡張&最新ミックスを施されたベスト盤「ザ・ビートルズ 1962-1966(赤盤)」「ザ・ビートルズ 1967-1970(青盤)」の発売記念イベントで、中村は「俺の最大の自慢話」として、70年代にジョージの邸宅フライヤー・パークに招かれ、ジョージと会った思い出話を披露した。
中村はジョージが立ち上げたレーベル「ダーク・ホース」に所属していた男性デュオ「スプリンター」の日本語詞を担当。その後、英国でスプリンターと会食した際に「マサトシ、ボスに会いたい?」と聞かれ、「会いたい」と答えると、自宅に招かれたという。
当日はリムジン2台が迎えに来て、ロンドンから約1時間のフライヤー・パークへ。そこは「代々木公園くらいあるイメージ。門番の家から車でしばらく行くとひらけたところ…シャトーですよ」という、広大な敷地と豪邸だった。待っていると「ハロー」とジョージが来たという。
慶大で英語のクラブに入っていた中村は、英語でジョージと会話。ジョージは「昨日は(午前)3時くらいに寝た。ギターを弾いていて気付いたらそんな時間に」といったことを話し、また、庭園を案内してくれたという。その時にジョージがかけていたサングラスは、ジョージがその後に発表したアルバム「33 1/3」のジャケットでもかけていた物だった。
訪問時のジョージとのツーショットは「家宝なんですよ」と、中村は目を細めた。
また、ヨーコと都内のホテルで2時間ほど会って話す機会に恵まれたエピソードも披露。なぜ知らない自分と会うことにしたのかと聞くと、ヨーコは「私はこういうのを運命の一つだと感じています。ノーと言えばその後は何も起こらない。イエスと言って会えば、無駄かもしれないけど、そこからストーリーが生まれるから、イエスという運命を受け入れるようにしている」と答えたという。
中村は「めったにできない自慢話をできたことをうれしく思います」と笑顔だった。