テレ朝 旧ジャニーズ検証番組で「忖度あった」「男性への性被害に対する無知、無関心」
故ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り、テレビ朝日は12日、同局と旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)との関係を検証する番組「テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証」を放送した。
NHKが「クローズアップ現代」で事務所との関係性を検証する番組を放送したのを皮切りに、民放各局が検証番組を放送していた。番組内では103人の局員やOBにヒアリングしたと報告。編成・制作部門で「忖度(そんたく)があった」と回答した局員がいたことを明らかにした。
ジャニー氏のセクハラ行為の真実性を認めた2003年の東京高裁判決と、事務所の上告を退け二審判決が確定した04年の最高裁決定を、同局は報じなかった。内藤正彦報道局長は、ヒアリングの結果「自分たちがニュースとして扱うものではないという決めつけがあった」と反省。その上で「根っこには男性への性加害、性被害に対する無知、無関心、そして人権意識への低さがあったことは否定できない」とした。