【山田美保子のミホコは見ていた!】旧ジャニーズ勢ゼロの衝撃

 13日夕方、民放各局のトップニュースは「NHK紅白歌合戦」に旧ジャニーズ勢の出場が44年ぶりにゼロになったことだった。

 これまで5組とか6組が出場していたのがゼロになり、2006年、中居正広が担当して以来、2019年まで嵐のメンバーや井ノ原快彦が務めてきた白組司会者にも旧ジャニーズのタレント名が入ることはない。

 当然、旧ジャニーズのタレントが他の出場歌手のバックや客席で盛り上げる場面も見られなければ、審査員席に座ることもない。旧ジャニーズ勢の出場がここまで増えた背景には、2006年~2009年、白組の司会を務めた中居正広が内外から好評を博したからだと言われている。

 「紅白」に限ったことではないが、台本の余白がなくなるほど書き込みをし、周囲への気配りも完璧な中居の司会ぶりは後輩たちに受け継がれていったものだ。なかでも井ノ原が司会を務めた2015年、舞台袖で中居が声をかけ、励ましていたのは有名な話だ。

 旧ジャニーズのタレントが司会を務めると白組が勝利する確率も上がった。それはNHKホールの客席でも、テレビの前でも「共に盛り上げよう」という意気込みで応援するファンの存在があったからに他ならない。これだけ視聴スタイルが変わってきても、旧ジャニーズのタレントのファンたちは“リアルタイム”に強くこだわった。自宅のテレビに計測する機械が付いていなければ視聴率に反映されないとわかっていても、近年は旧Twitter(現X)を駆使して盛り上げてきたものだ。

 こうした力に長年「紅白」サイドが頼ってきたことは間違いなく、制作現場は戸惑っているかもしれないが、とにかく今年は“ゼロ”からのスタートだ。視聴率の低下を心配する声も少なくないが、「シン紅白」の構成と演出に、おおいに期待したい。私は今年もリアタイするつもりだ。

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