創価学会総本部 手を合わせる学会員も 池田大作名誉会長死去 学会創立記念日に訃報
創価学会を国内有数の宗教団体に拡大させ、公明党を設立して政界にも影響を与えた創価学会の池田大作(いけだ・だいさく)名誉会長が15日、老衰のため東京都新宿区の学会施設で死去した。95歳。東京都出身。近親者のみで家族葬を行った。23日に創価学会葬を行い、後日、お別れの会を開く。
東京・信濃町の創価学会総本部には18日、多くの学会員が訪れた。池田氏の訃報が流れたこの日は学会の創立記念日。5月3日の創価学会の日と並ぶメモリアルデーで多くの行事が行われ、毎年大勢が詰めかけるという。
広報担当者は「私たちにも今日知らされた。予定通りに創立記念日を迎えてほしいという池田(博正)主任副会長ら家族の意向があった」と説明した。
学会員には、各組織を通じての連絡やネット配信で訃報が伝えられた。「総本部に向かう途中に知った人も多い」(広報担当者)。
池田氏や原田稔会長に手紙を送る行事は予定通り行われたが、記帳、献花台などは用意しなかった。「先生ありがとう」と、総本部に向かって手を合わせる学会員もいた。
◇創価学会 1930年に日蓮正宗の信徒団体として前身組織が発足。後に宗教法人となった。本部は東京都新宿区信濃町にあり、海外での活動にも力を入れる。日本で827万世帯、海外に280万人の会員がいるとされる。日刊の聖教新聞が機関紙。著名なメンバーに歌手の故ティナ・ターナーさん、ジャズピアニストのハービー・ハンコック、ジャズサックス奏者の故ウェイン・ショーターさんなどがいる。