女優の黒柳徹子（９０）が１８日、都内で、アニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」（１２月８日公開）の完成披露舞台あいさつを滝沢カレン（３１）、大野りりあな（８）、八鍬新之介監督（４２）と行った。

　幼少期を描いた自伝的小説で、全世界で２５００万部超のベストセラーとなった名作が発売４２年で初映画化。黒柳は「たくさんの映画のご要望がありましたけど、読んでくださった皆さんの中に独特のトットちゃんができている方がいいと思っていた」と映像化を断っていたことを告白。

　「今頃になりまして映画にしておいた方がいいんじゃないかと思っていたところに、監督からアニメでのご要望がありまして、見せていただいたら丁寧に描かれていたものですから、お願いしました」と、映画化を決めた背景を明かした。

　企画書から７年での完成。黒柳もキャスティングなどに関与したといい、「（完成作を）見せていただいて泣いたんです。いろんなことが思い出されただけでなく、当時の世の中とかトットちゃんの学校とか、自分が行っていたことのように描かれていて、お友達も当時のお友達のようでした」と涙を流した。

　黒柳は八鍬監督に「７年かけて作ってくださったものですので並大抵のことではなかったと思います。心からお礼申し上げます」と感謝。公開に向けて「ワクワクしています、皆さんがどのようにお感じになるか。多分胸を打たれるところがあると思います」と呼びかけていた。