ハロー！プロジェクトの１０人組アイドルグループ・ＯＣＨＡ　ＮＯＲＭＡが１９日、岡山県・備前市市民センターで地域活性化コンサート「ナルチカ　２０２３　ＯＣＨＡ　ＮＯＲＭＡ　ｉｎ　備前」を開催した。ふるさと納税の返礼品として出品された異例のチケットを手に入れたファンら約１４００人を動員。また、前日から備前市内の名所を約３３０人のファンと訪れるバスツアーも行い、街の活性化にグループ一丸でアピールした。

　東京を拠点に活動する１０人が、瀬戸内を活気づけた。

　イベントはＯＣＨＡ　ＮＯＲＭＡが所属するアップフロントグループと備前市が今年８月に地方創生などを目的にした包括連携協定を結んだことで実現。リーダーの斉藤円香（２１）は、「ファンの皆さんも備前市の魅力を分かってくださったと思います。皆さんと一緒にもっともっと備前市の良さを知っていきたい」と手応えを口に。地元・岡山県出身の西﨑美空（１７）は「たくさんの方に岡山のいいところを伝えたい」と力を込めた。

　コンサートに参加したふるさと納税の寄付者には、伝統工芸品の備前焼とコラボした特製の湯呑みも用意された。グループのロゴが描かれた特別な品に、斉藤は「きょうを思い出していただけるんじゃないかな」と笑顔を浮かべた。

　さらに、２日間にわたるバスツアーではファンとともに史跡「旧閑谷学校」の見学や、瀬戸内クルージングとみかん狩りで地域の魅力を体感。北原もも（１７）は「みかんが本当に甘くておいしかった」と、ファンと共有した感動を振り返った。

　ＯＣＨＡ　ＮＯＲＭＡの活躍に、備前市の吉村武司市長（７７）は「素晴らしいエンターテイナーの皆さんに来ていただいた」と感謝。「ローカルではありますが、東京のファンの人と一緒に声援をこれからも送っていきたい」と、今後の取り組みにも前向きな姿勢を示した。