女優の中谷美紀が２１日、東京国立博物館で行われた特別展「本阿弥光悦の大宇宙」（来年１月１６日～３月１０日、同所）のトークセッションに出席した。

　同展で音声ガイドを務める中谷は、光悦の書について「とてもリズミカルで緩急があって楽しい。あんな字が書けるようになったら良いなと思う」と語った。中谷自身も達筆で知られるが、海外で起きたエピソードを明かした。

　中谷は「外国の方はまねできないので、偽装できないなと思って、必ず外国でのサインは日本語の漢字でする」といい、海外で銀行口座を開設時、自身の筆跡を「『なんて美しい字なの』と言われて。なので結婚の時にフェヒナー姓ではなく、中谷姓を残しました。選択的夫婦別姓です」と、１８年にドイツ人ビオラ奏者のティロ・フェヒナー氏と結婚した後も「中谷姓」を残している理由を笑顔で明かしていた。