宝塚 労基署が立ち入り調査「真摯に労働関係を説明」劇団員転落死受け 大劇場再開日程には変更なし
宝塚歌劇団員の女性(当時25歳)が9月に転落死した問題で、西宮労働基準監督署が22日、労働基準法に基づき、歌劇団に立ち入り調査を行った。歌劇団では「勤務日や時間、労働関係について確認があり、説明させていただいた」と語った。
劇団員の遺族側は、パワハラや過労死ラインを大幅に超える長時間労働が行われていたと会見で主張していた。22日の調査では、歌劇団側が労基署職員に契約関連の説明。今後は労働関係や環境に問題がなかったか調査されるが、「真摯に対応させていただきます」とコメント。
劇団員と女性は業務委託契約を結んでいた。劇団では14日に行った外部弁護士による調査委で「安全配慮ができなかった」と過重労働は認めたものの、契約については「いじめやハラスメントは確認できなかった」とパワハラなどは否定していた。
また労基署の調査が入ったが、12月1日からの本拠地・宝塚大劇場再開は予定通り。上演される雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」は今月10日に初日を迎える予定だったが、「生徒の心身のコンディションを最優先」のため本公演と、30日の新人公演が中止されていた。