TBSで性被害新証言 特別調査委の報告書を公表 旧ジャニーズ検証番組放送
TBSホールディングスは26日、旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題を巡り、同事務所との関わりなどを調査した同ホールディングスの役員や外部の弁護士ら6人で構成された特別調査委員会の報告書を公表し、検証番組を放送した。
調査の過程では「TBSで性被害にあった」と訴える元ジャニーズJr.の男性の新証言が得られたという。男性は83年にTBSホール(当時)で同事務所の非公開オーディションが行われた際、客席でジャニー氏の隣に座らされ、一緒に見ている時に体を触られる性被害を受けたと証言。だが、当時の状況を知る関係者が見つからず、詳細は検証できなかったとしている。
また、09年に公然わいせつ容疑で逮捕された同事務所のタレントが釈放された際、編成局の担当者らが事務所関係者の要望に応じて、報道陣に追われるタレントの車を自社の駐車場に招き入れた経緯も記載。「過剰な便宜供与だった」とした。
元社員は「編成幹部から『ジャニーズ事務所は会社全体に関わるので、正しい、正しくない、ではなく、すぐに謝れ。向こうの言う通りにしろ』と言われた。絶対に逆らってはいけない相手だと学習した」と証言。編成局と制作局を経験した社員は「数年前まではジャニーズ内の派閥対立に巻き込まれて忖度したり、圧力を感じてきた歴史だったと思う」と振り返っている。