政治評論家の田崎史郎氏が２７日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、石川県の馳浩知事が、官房機密費でＩＯＣ委員にアルバムを贈呈したと発言し、後に撤回した問題で「発言はおそらく本当だったと思う」とコメントした。

　番組では、馳知事の発言を取り上げた。馳知事は、１７日の公演で当時の安倍晋三総理から、東京五輪を必ず勝ち取れと命じられ、官房機密費で１０５人のＩＯＣ委員全員のアルバムを制作したという趣旨の発言を行った。アルバムは１冊２０万円もしたといい、１０５人全員ならば合計２１００万円に。この行為はＩＯＣの倫理規定違反の可能性もあるとしている。馳知事は当時は自民党の東京五輪招致推進本部長という立場だった。

　馳氏はその後、「私自身の事実誤認」と全面的に撤回している。

　この馳発言について、田崎氏は「発言はおそらく本当だったと思う」とコメント。「今まで官房機密費、さまざまな問題があったんですが、初めて『こう使いました』と言った人です」と皮肉たっぷりに言い放った。

　玉川徹氏が馳知事が「事実誤認」としていることに「どこが事実誤認なのか分からない」と具体性に欠けると指摘。田崎氏は「（馳知事が）否定しまくっているのは、政治家としてみっともない。見ていて恥ずかしい」とも語っていた。