テレ朝 旧ジャニーズ事務所の性加害問題 現時点での再検証は否定 放送特番では「Mステ」に触れず
テレビ朝日は28日、都内の同局本社で定例社長会見を行った。創業者による性加害問題に揺れる旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)について、同局は12日に特別番組「テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証」を放送していたが、この日の会見で現時点での追加検証は予定していないと明かした。
特別番組では、現役局員やOBなど100人超の証言を基に旧ジャニーズ事務所との関係性、性加害問題を取り上げなかった理由などを放送。同局の篠塚社長は会見で「検証を通じて明らかになった点や、有識者の貴重な提言を今後の番組制作に生かしていきたい」とコメントした。
その一方で、旧ジャニーズと競合する男性グループの出演が少ないと指摘されていた同曲の「ミュージックステーション」については個別の言及がなかった。民放局ではTBSが26日に、局と事務所の関係についての2度目となる検証番組を放送していた。
篠塚社長は「ミュージックステーションについては、報道、ドラマ、バラエティーの三部門の中でのバラエティーとして総合的に検証した」と見解を示し、再検証については「実際の放送から2週間ほど。今後新たなテーマが出てくれば考える」現状の再検証を否定。その上で「今後の展開次第」と語った。