ＯＳＫ日本歌劇団の翼和希が３０日、都内で行われた主演ミュージカル「へぼ侍～西南戦争物語」（来年１月１８～２２日、大阪・扇町ミュージアムキューブ・ＣＵＢＥ０１。２月１～４日、東京・銀座博品館劇場）の記者懇談会に出席した。

　翼は放送中のＮＨＫ連続テレビ小説「ブギウギ」で梅丸少女歌劇団１期生の男役トップスター・橘アオイ役としてドラマ初出演。その後の変化について「一番は劇場にお客さまがたくさん来てくださった事」と目を輝かせ「ＯＳＫにはまって、今後も見たいなって思ってくださる方が増えればいいなと思って（ブギウギに）挑んだので。お客さまが来てくださるという結果を目の当たりにした時は本当にうれしかった」と興奮気味で語った。

　来年は創立１０２年目を迎える劇団は「ブギウギ」のモデル・笠置シヅ子さんが所属した事でも知られる。翼は「継続」を目標に挙げ「１００年続いた大切な物を守りながら、やはり時代の変化とともに歌劇は進化していくべき」とし「来年以降もしっかり前を見据えて、ＯＳＫ日本歌劇団を継続させていけるように精進していきたい」と意気込んだ。

　「へぼ侍－」は８月以来の再演。大阪公演は即日完売となり、翼は「経験がございませんで。正直申しますと、完売になるなんて思わなかった」と苦笑い。劇団としては銀座－での公演は約４年ぶり。翼は東京では初主演となり「大変が身が引き締まる思い」と背筋を伸ばしていた。