宝塚 雪組3週間遅れの本拠地開幕 トップ彩風咲奈「千秋楽まで駆け抜けたい」
宝塚歌劇雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」が1日、本拠地の宝塚大劇場で開幕した。25歳の宙組劇団員が転落死し、宙組が全日程が中止に。雪組は11月10日初日予定だったが、約3週間遅れの幕開けとなった。
芝居は「名探偵シャーロック・ホームズ」の生みの親、コナン・ドイルを主人公に、大きくなりすぎたシャーロック・ホームズとの間で悩み、苦しみながら「自分」を探し求める姿が描かれた。
トップスターの彩風咲奈は、口ひげ姿で、イギリスの雰囲気を漂わせた。トップを最も近いところで支えている朝美絢演じるホームズと丁々発止を繰り広げたり、あるときは対峙(たいじ)したりと、バランスのよいコンビ感を見せた。トップ娘役の夢白あやが、ドイルの妻ルイーザ役を演じた。
今作で退団する人気スター和希そらは、ドイルを見いだす編集長役。歌、芝居、ダンスと三拍子そろった実力派らしい役作りを見せた。
ショーは、来年誕生100年を迎えるアニバーサーリー的な要素に加え、クリスマス、正月と、雪組らしい“冬”がテーマに。テンポよく次々とシーンが変わり、退団の和希の見せ場もたっぷり。ラストの彩風とのダンスも目を引いた。
前日に行わせたゲネプロで彩風は「千秋楽まで駆け抜けたい」とあいさつしていた
宝塚大劇場は12月13日まで。東京宝塚劇場は2024年1月3日~2月11日。