宝塚 雪組トップ彩風咲奈 声を詰まらせ「大切なあなたのために」
宝塚歌劇雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY」が1日、本拠地の宝塚大劇場で開幕した。25歳の宙組劇団員が転落死し、宙組が全日程が中止に。雪組は11月10日初日予定だったが、約3週間遅れの幕開けとなった。
芝居は「名探偵シャーロック・ホームズ」の生みの親、コナン・ドイルを主人公に、大きくなりすぎたシャーロック・ホームズとの間で悩み、苦しみながら「自分」を探し求める姿が描かれた。
トップスターの彩風咲奈は、口ひげ姿で、イギリスの雰囲気を漂わせた。またショーは、2024年に誕生100年を迎えるアニバーサーリー的な要素に加え、クリスマス、正月とテンポよい作品で、彩風も得意のダンスを余すところなく披露。退団する人気スター和希そらとラストダンスではひときわ大きな拍手を浴びた。
終演後は「今日の日まで、お客様が待ってくださっていたこと。そして、今日、こうして初日に沢山のお客様が劇場にいらしてくださったこと、心から感謝の気持ちでいっぱいでございます。本当にありがとうございます」とあいさつでは感極まり涙声に。「皆様に感謝の気持ちを1日1日大切にお返しできますよう、お客様一人ひとりのために、大切なあなたのために、愛する雪組の仲間とともに、千秋楽まで元気に駆け抜けてまいりたいと思います」と気持ちを伝えた。
宝塚大劇場は12月13日まで。東京宝塚劇場は2024年1月3日~2月11日。