渡辺謙が山田太一さんを追悼 「来る時が来たかと。自然と役が浮き上がってくる脚本でした」
名作ドラマ「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」などで知られる脚本家の山田太一(やまだ・たいち、本名石坂太一=いしざか・たいち)さんが、老衰のため11月29日に川崎市の施設で死去したことが1日、分かった。遺族の意向で、フジテレビが報道各社に発表した。89歳。東京都出身。葬儀は故人の遺志により家族で行う。喪主は長男の石坂拓郎(いしざか・たくろう)氏。
俳優・渡辺謙(64)が山田さんを追悼した。2016年に「山田太一ドラマスペシャル」として放送されたテレビ朝日系「五年目のひとり」に主演。事務所を通じてコメントを寄せ「山田太一さんの訃報を聞き、来る時が来たかと。ここ数年療養しておられた事伺っていました。数本、山田さんから素敵な脚本を頂いていました。山田さんの台詞は、そのままきちんとなぞっていくと自然と役が浮き上がってくる不思議な脚本でした」と回想。「優しくも残酷で、やりがいのある仕事がもう出来ないかと思うと残念です」としのんだ。