岩田明子氏、大阪万博の意義強調「紛争、感染症が広がる時代だからこそ世界が智恵を集める」時代遅れの声に反論
元NHKでジャーナリストの岩田明子氏が2日、日本テレビ系「ウェークアップ」に出演。2025年開催の大阪・関西万博について言及した。
番組では開幕まで500日切った万博について特集。万博の費用について当初の1250億円から最大2350億円と倍近くに膨れ上がり、さらに会場建設費以外にも約837億円が必要となることを伝えた。さらに万博に行きたいと答えた人が30%にとどまったことも紹介。キャスターの野村修也氏は「国民の中には違約金を払ってでもやめた方がいいんじゃないかという声も出ているんですよね」と、開催へ逆風が吹いていることを話した。
岩田氏は、万博への機運が盛り上がらない原因について「目玉が今回まだね、どんな物が展示されるのかの話題がちょっと少ないので…」と話した。1970年の大阪万博の月の石や愛知・地球博でのマンモスの標本を例に出し、「『コレ見た~い!』というのがありましたので、こういった展示物が見えてくるともう少し機運が高まると思います」と目玉の展示物が必要だと説明した。
続けて「万博の意義について時代遅れじゃないかという声も聞かれるんですが…。ガザの侵攻ですとかウクライナですとか世界各地で紛争が起きたり、感染症が広がったていたりと。こんな時代だからこそ、世界各国が智恵を集める、共有するというのも意義があると、こういったメッセージももうちょっと強く発信した方がいいと思いますね」と開催の意義について持論を述べた。