元衆院議員の豊田真由子氏が３日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会ＮＰ」に出演。パワハラ問題などが問われている宝塚歌劇団について言及した。

　宙組に在籍していた２５歳女優が自宅から転落死し、過重労働や上級生によるパワハラ、イジメなどが指摘されている。

　コメンテーターとして出演した豊田氏は、意見を求められると「お前が言うな、おまいうっていうのを覚悟して、あえて申し上げますが」と最大限の恐縮。司会の黒木千晶アナウンサーは、「大丈夫ですよ。安心して言って下さい。みんな忘れているから」と後押し。須田慎一郎氏は「いま、思い出したよ～」と声を挙げると、黒木アナは「言わなくていいの！」と制した。

　豊田氏は、議員時代の２０１７年に、週刊誌に秘書へのパワハラを報じられた。音声データに残された「このハゲー！」は流行語となった。

　そんな中、豊田氏は「変わらなくちゃダメで。大事なものは守りつつ変わらなくちゃいけない。少なくとも、今回のケースについての調査は全然不十分。やっぱりあの報告書を全部読んでも、表面的な字面、ＬＩＮＥのやりとりや言葉にしても、表面的な言葉だけをすくい上げて、イジメじゃなかったと言ってる」と断じた。

　続けて「けど、本当は亡くなった彼女が、何を言いたくても言えなかったのか、その言えなかったことを、みんなが彼女の代わりに、必死になって探してこそ、真実が見えてくる。もちろん言い分が食い違うことはあるけど、あまりにも亡くなった方への愛とか思いやりがない」と歌劇団の冷酷さを指摘した。