さよならアダモちゃん 島崎俊郎さん急死 68歳急性心不全 ひょうきん族でブレーク 俳優としても活躍

 島崎俊郎さん=12年
 アダモちゃんに扮する島崎俊郎さん(2011年2月撮影)
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 「アダモちゃん」のキャラクターで人気を博したタレント・俳優の島崎俊郎さんが、6日に急性心不全のため都内の自宅で死去していたことが7日、分かった。68歳だった。島崎さんはお笑いトリオ「ヒップアップ」のメンバーとしてブレークし、多くのバラエティー番組に出演。俳優としてもNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などに出演するなど、幅広い活動で人気者となっていた。

 明るいキャラクターと独特の存在感でお茶の間を楽しませ続けた島崎さんが突然、この世に別れを告げた。「オレたちひょうきん族」で共演したタレント・ビートたけし(76)も、公式サイトで「島崎くんのことはあまりにも突然のことなので、なんと言っていいかわかりません」と驚きを表した。

 島崎さんは京都・洛北高校時代はサッカー部でインターハイに出場。卒業後に上京し、クレイジーキャッツの付き人を経て1979年、故・小林すすむさん、川上泰生とヒップアップを結成した。

 “それでは、お別れしましょ”のフレーズで鈴を鳴らしながら締めくくる歌謡コントで人気に。漫才ブームが巻き起こった80年、フジテレビ系バラエティー番組「笑ってる場合ですよ!」の『お笑い君こそスターだ』で勝ち抜き、81年に同番組でデビューした。

 その後、同局系「オレたちひょうきん族」でガングロ&白い唇、もじゃもじゃヘアの「アダモちゃん」にふんしブレーク。「ア・ダ・モ・ス・テー!」「ペイッ!」などのフレーズも流行した。共演したラサール石井(68)は、自身のX(旧ツイッター)で「毎週楽屋に寝そべり、メイクさんに呼ばれてアダモちゃんになり、また寝そべる。後ろ姿を忘れられない。いつ終わるか知らされないまま結局6年以上続いた。毎回台本には『アダモちゃん登場』しか書かれていなかった」などと追悼。アダモちゃんの動きは全てアドリブだったことを明かした。

 80年代後半からは日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」のレギュラーに。のちに「途中で死ぬかと思った」と回想するほど壮絶で過激な現場の連続で、体当たりキャラの元祖的存在でもあった。

 90年代半ば、ヒップアップの自然解消後は、俳優にも活動の場を広げ、2016年にNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にも出演。プライベートでは、91年11月にリポーターだった保江さんと結婚した。

 ◆島崎俊郎(しまざき・としろう)1955年3月18日生まれ。京都府出身。クレイジーキャッツの付き人を経て川上泰生、小林すすむさんとお笑いトリオ・ヒップアップを結成。1981年にデビュー。80年代の漫才ブームで人気を呼んだ。フジテレビ「オレたちひょうきん族」でアダモちゃんとして人気に。「天才・たけしの元気がでるテレビ」(日本テレビ)、「笑っていいとも」(フジ)などに出演。

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