旧ジャニーズ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」名称決定 CEOに福田淳氏

 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は8日、タレントのマネジメント業務を担う新会社の体制を発表した。社名はファンからの公募14万156件から「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」に決定。「STAR(スター)+と(未来へ向かう)」という意味が込められた。最高責任者(CEO)には、コンサルタント会社「スピーディ」社長の福田淳氏(56)、COO(最高執行責任者)には井ノ原快彦(47)が就任する。

 井ノ原COOは正式発表を前に、ファンクラブ会員向けの動画で新会社の社名を電撃報告。福田氏を呼び込み、「誰がやっても非難される状況の中、引き受けてくださいました」と紹介した。

 福田氏は10月初旬にSMILE社の東山紀之社長、ジュリー喜多川氏、井ノ原と対面。エージェント制などについてレクチャーする中、井ノ原が社長就任を依頼したという。

 福田氏は性加害問題を「許されることではない」とし、旧ジャニーズ事務所にも「当初は批判的な立場だった」が、「素晴らしい歌や踊りのコンテンツがなくなるのは止めたいと思った」と就任を決意。当面はSTARTO社をSMILE社に近い住所に置くが、新社屋を構え、来春をメドに本格稼働する方針を明らかにした。

 「世界のエンタメ業界においても新しいビジネスモデル」というエージェント制とマネジメント制のハイブリッドに加え、独自の音楽配信サービス立ち上げや世界展開などの構想も明言。経営陣には経営や法律、財務のプロで、これまでSMILE社と利害関係のない人物が就任した。福田氏はこの日、新会社について説明するためテレビ各局を回った。

 気になるのはタレントの動向だ。木村拓哉(51)は新会社とエージェント契約を結ぶ旨が10月に発表され、11月にSMILE社と同住所に複数メンバーが個人事務所を設立したSnow Manも契約するとみられる。嵐は10月24日に二宮和也(40)が独立し、櫻井翔(41)らの動きに注目が集まる。

 福田氏は大手芸能事務所から独立した女優のん(30)に手を差し伸べるなど先進的な考えを持つ。今後は忖度(そんたく)なしの共演など、旧態依然の体質からの脱却を示した上で、コンテンツやノウハウは残すことが求められる。腕の見せどころは、これからだ。

 ◆福田淳(ふくだ・あつし)1965年生まれ、大阪府出身。日大芸術学部卒。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントのバイスプレジデントを経て2007年、ソニー・デジタルエンタテインメント初代社長。2017年9月、スピーディ社を設立。

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