お笑いタレントの明石家さんま（６８）が９日、ＭＢＳラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演し、６日に急性心不全のため、６８歳で亡くなっていた島崎俊郎さんを悼んだ。

　さんまはフジテレビ系で放送された人気バラエティー「オレたちひょうきん族」などで島崎さんと共演していた。この日の放送の冒頭で島崎さんが亡くなったという話題を切り出し「『アダモちゃん、ペイッ』っていくキャラクターを（やってて）。おれらが『東南西（トンナンシャー）』とか言うたら『ペイッ（北）』とか言ってね」とマージャン乗りでキャラを展開させたこともあったと語った。

　「もうまじめな男で」と人柄にも言及。「アダモちゃんは「ハンゲマッカマッカ…」と毎回意味不明の言葉を発していたが、島崎さんがその意味不明の言葉を楽屋で真剣に考えていたと明かした。「むちゃくちゃな言葉をどうしたらええのかずーっと考えてる。『こだわりありまして』とか言うてやってたキャラなんですよ。本番、一生懸命考えたやつを言うてるけど、なんにも伝わらず。一生懸命一生懸命、毎週毎週やってたのが思い出される」と振り返った。

　「われわれにとっては、本当にお笑い生き残り。戦場で戦友のように暮らしてきた」としんみり。「長いこと会うてない」としながらも「早すぎて」と同い年の島崎さんが亡くなったことに驚きは隠せない様子だった。

　訃報は、お笑いトリオ・コント赤信号渡辺正行やラサール石井から教えられたという。「寂しいなって。そういうときって体の力が抜けるような、やる気が起こらなかったんです。戦友が…去年、今年と続いてるやんか。われわれの世代の仲間たちが次々に病気だ、なんだで亡くなっていく。さすがに俺もこたえた」とショックは大きかった。

　渡辺に「力抜けて、元気出ーへんわ」と返信したところ、渡辺から「実は、マスコミには６８（歳）って書いてますけど、あいつ６９なんです」とまさかの暴露が。さんまは「わけのわからん。１つごまかしとったんです」と笑わせた。「まぁ真意は分からないんですけど。ナベの（言葉が）本当かどうかっていうのは。でも、おれをちょっとでも笑顔にするために」と続け、渡辺の優しさに感謝した。

　さんまは、島崎さんがリーダーだったお笑いトリオ・ヒップアップは、ネタの最後に「そーれーでは、お別れしましょー」と歌っていたと説明。最後は「（その曲を）ずっと１人で歌っていました。ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。