レコ大 Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」が大賞 結成10周年の節目に躍進
「第65回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査会が30日、都内で開かれ、男性3人組ロックバンド・Mrs. GREEN APPLEが「ケセラセラ」で初の大賞に輝いた。最優秀新人賞は、女性7人組アイドルグループ・FRUITS ZIPPERが獲得した。特別賞のano、NewJeansらがパフォーマンスでステージを彩り、女優の川口春奈(28)が初の総合司会を務めた。
結成10周年の節目に、ついに大輪を咲かせた。名前を呼ばれた3人は、肩をたたき合ってお互いを称賛した。ボーカル・ギターの大森元貴(27)は「口ぱっさぱさになっていてですね」と笑顔。キーボードの藤澤涼架(30)は「驚きの気持ちでいっぱい」と語り、ギターの若井滉斗(27)も「支えられてやってきた10年だったので、皆さんに感謝したい」と悲願を喜んだ。
Mrs. GREEN APPLEは、2013年に大森を中心として結成された3人組で、15年にメジャーデビュー。フロントマンの大森は中学1年から独学で音楽制作を始め、バンドで作詞作曲を担当。コンスタントな楽曲制作とライブ活動を重視してきた。
これまでリリースしてきた楽曲のストリーミング総再生回数は、驚異の56億回(11月末までのユニバーサルミュージック調べ)。5億回の「青と夏」、4億回の「インフェルノ」、3億回の「ダンスホール」など、1億回再生突破曲だけで15曲に上り、数字からも高い能力を示している。
今年は初のドーム公演を開催。「Spotify」「LINE MUSIC」で最も聞かれたアーティスト1位となり、NHK紅白歌合戦に初出場を決めるなど、躍進の1年。受賞曲「ケセラセラ」は、18万枚突破のオリジナルアルバム「ANTENNA」の収録曲で、自身最速でストリーミングの再生回数2億回を突破した。
1度は活動休止し、22年3月に活動再開させたミセス。29日の紅白リハーサルで、大森は「復帰のタイミングで、より華やかにいろんな物を彩れたら良いなと活動している。植えてきた種が花開いたということで、(今年の漢字は)華」と発表したように、紅白初出場に続く、大賞という華を年末に開かせた。