紅白歴代最低 平均世帯31・9% 旧ジャニゼロでK-POP勢盛り上げるも
2023年の大みそかに生放送されたNHK総合「第74回NHK紅白歌合戦」の平均世帯視聴率が31・9%(第2部)と歴代最低だったことが2日、分かった。前年の35・3%から3・4ポイント減。第1部では29・0%と、初めて30%の大台を下回った。(数字はビデオリサーチ日報調べ。関東地区)。
国内外のボーイズグループやガールズグループが躍動するなど様変わりした紅白だったが、結果は厳しいものだった。フィナーレを含む第2部(後9・00~11・45)の31・9%は、2部制になった89年以降、最も低い。過去ワーストだった21年の34・3%から、22年は1ポイント浮上していたが再び最低を更新した。
性加害問題の影響で、旧ジャニーズ事務所からは22年の6組から一転、79年以来44年ぶりに出場者ゼロに。白組の初出場が8組と顔ぶれが変わった。
午後7時20分からの1部では、初出場の韓国の男性グループ・Stray KidsやSEVENTEENらK-POP勢がキレのあるダンスで沸かせた。新たな風が吹き込まれたが、平均世帯視聴率は29・0%と前年から2・2ポイント減で、2部制になって以来の最低値を記録した。
2部では伊藤蘭(68)がキャンディーズ以来46年ぶりに紅白へ凱旋。特別企画では薬師丸ひろ子(59)、寺尾聡(76)が名曲を届けた。トリ前のYOASOBIは「アイドル」を日本の音楽番組で初パフォーマンス。男女グループらがステージに集結し、スペシャルコラボで番組テーマ「ボーダレス-超えてつながる大みそか-」を体現したが、数字には跳ね返らなかった。
司会は有吉弘行(49)、橋本環奈(24)、浜辺美波(23)、高瀬耕造アナウンサー(48)が担当した。