鳩山由紀夫氏「火災が起きた」投稿は撤回せず 北陸電力の発表に「怪しさは消えず」
鳩山由紀夫元首相が4日夜、自身のX(旧ツイッター)を更新。1日午後に発生した「令和6年能登半島地震」で震度7を観測した石川県志賀町にある志賀原子力発電所について「火災が起きた」と記したことについて、改めて釈明した上で、公式発表に疑念を表した。
鳩山氏は2日にXで「爆発音がして変圧器の配管が破損して3500ℓの油が漏れて火災が起きた。それでも大きな異常なしと言えるのか。被害を過小に言うのは原発を再稼働させたいからだろう」などと投稿。だが、すでに変圧器の火災は、作業員による誤認であることが報じられていた。鳩山氏の長男で、次期衆院選に国民民主党から出馬を予定している紀一郎氏が「こちらのポストにつきまして、父には撤回を求めました」としていた。
鳩山氏はこの日、以前の投稿を撤回することなく、「東奥日報が『林芳正官房長官が志賀原発の変圧器で火災発生、消火済みと述べた』のでこの重大性を書いたところ、北陸電力が、作業員の誤認で調べたら火災はなかったと発表していた」とし、あくまで林官房長官の会見を受けたものだと強調した。
その上で「火災がないに越したことはないが、作業員が何を火災と間違えたのか。では火もないのに消火済みとは?怪しさは消えず」とも記述。北陸電力の発表に対し「怪しさ」との表現を用い、信ぴょう性に疑問を抱いていることを明らかにした。
この投稿に、国民民主党の玉木雄一郎代表が反応。「最初に変圧器から油が大量に漏れたのでそれを『焦げ臭い』と作業員が認識し、手動のスプリンクラーを作動させたことを、急ぎ『火災↓鎮火』と国に報告し官房長官もその旨発言。しかしその後、北陸電力が詳しく調べたら、油漏れだけで発火の事実はなかったことが確認され、その旨改めて発表したのが一連の経緯です。プレスリリースにも記載されています」と、鳩山氏の認識を正した。
一連の流れに「玉木さんがコミュニティノートしてくれてるのはウケる」「結局、誤情報ポストは消さないんだ?」など、鳩山氏をいさめるコメントや、「鳩山由紀夫氏に賛同します。怪しさは消えません。元旦以降、テレビで志賀原発の映像を見ていません。在京キー局なら撮影してくれますよ。なんで報道がないの??」と、鳩山氏の意見を後押しするコメントなど、賛否両論が相次いだ。