５日に放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「ブギウギ」では、茨田りつ子（菊地凛子）が特攻隊員の前で「別れのブルース」を歌い、スズ子（趣里）が富山で「大空の弟」を熱唱。ネットも心を揺さぶられたとの投稿が相次いだ。

　この日の「ブギウギ」では、スズ子は富山の慰問で宿泊している旅館の女中の静枝へ、ぜひ歌を聴きに来てほしいと呼びかける。静枝の夫は戦死しているが「夫は誇り」「命をお国に捧げた。つらくもない、悲しくもない」と心を固く閉ざしていた。そんな静枝のためにも「歌わな…」と決意するスズ子。慰問公演の最後にようやく静枝は姿を見せる。スズ子はそれを確認すると「大空の弟」を心を込めて歌う。

　一方のりつ子は、鹿児島の海軍基地で、特攻隊を前に舞台に立っていた。「皆さんのお望みの歌を歌いたいと思っている」と呼びかけると、特攻隊員からは「別れのブルース」のリクエストが出る。「最後に聞きたいです」という若者の期待に応え、りつ子は熱唱。歌い終わると特攻隊員たちは「勇気づけられました」「もう思い残すことはありません」「元気でゆきます」「覚悟はできました」などと口にする。耐えられなくなったりつ子は、舞台袖に駆け込み、号泣する…。

　家族を失った人、これから死んでいく人…。その人達のために歌を届ける２人の姿にネットも涙。「今日は別れのブルース、大空の弟に続けて泣かされた」「特攻隊員への茨田りつ子渾身の惜別の歌。つらい」「今日の朝ドラ、終始号泣」「ドライな茨田りつ子が慟哭する姿は強く印象に残った」「スズ子の大空の弟も六郎を思い出して胸が苦しかった」などの声が多数上がっていた。