宝塚歌劇星組公演「ＲＲＲ×ＴＡＫＡ＂Ｒ＂ＡＺＵＫＡ～√Ｂｈｅｅｍ～／ＶＩＯＬＥＴＯＰＩＡ」が５日、宝塚大劇場で初日を迎えた。

　当初は元日に初日が予定されていたが、過密日程を指摘され公演日程の見直したことから、初日が後ろ倒しになっていた。星組トップスター礼真琴が８月から約２カ月間「自らのコンディションを整えるための時間」を取っており、今回が休養明け初の公演となった。

　２０２２年、全世界で大ヒットしたインド映画「ＲＲＲ」の宝塚で舞台化。３時間超の映画はゴーンド族の守護者・ビーム（礼真琴）と内なる大義に燃えるラーマ（暁千星）の２人が主人公だが、１時間３５分の宝塚版では終始ビーム視線で描かれ、テンポよくまとめられた。礼とともに、暁千星も宝塚屈指のダンサーとしても鳴らしており、「“ナートゥ”をご存じか？」のセリフから始まる有名な高速超絶技巧の“ナートゥダンス”を再現。星組のメンバーと共に圧巻のシーンを作り上げた。礼と暁の力がガッチリと噛み合い、友情と信念、そして葛藤が見事に描き出された。

　レビューの「ＶＩＯＬＥＴＯＰＩＡ」は指田珠子氏の大劇場デビュー作。１１０周年の幕開けに相応しく、劇場を舞台とした目くるめく作品。舞台の裏側が描かれた。

　２月４日まで。東京宝塚劇場は２月２３日から４月６日。