中村メイコさん死去 89歳 肺塞栓症
女優の中村メイコ(本名・神津五月)さんが昨年12月31日、肺塞栓症のため89歳で死去していたことが7日、分かった。所属事務所のホリプロがから報道各社にファクスで発表した。
事務所によると、すでに親族による密葬を済ませており、後日、お別れの会を執り行う予定。昨年12月25日に行った番組収録が最後の仕事となったという。
中村さんの夫で作曲家の神津善行さんは事務所を通じ、「2歳8ヶ月で映画デビューしてから86年という芸能生活を、生涯現役のまま幕をおろすことになりました。長い時間をこの世界に存在させていただいたこと、皆様に深く感謝申し上げます」とコメントを発表した。
中村さんは1934年5月13日、作家・中村正常氏の長女として誕生し、2歳で映画「江戸っ子健ちゃん」でデビュー。角帽の子供「フクちゃん」役で人気を博し、天才子役と称された。その後も女優として第一線で活躍し、1959~61年にはNHK紅白歌合戦の紅組司会を務めた。57年には神津善行さんと結婚。長女は作家の神津カンナ氏、次女は女優の神津はづき、長男は画家の神津善之介氏。