松本人志が自ら申し出で活動休止 週刊誌報道に対し「裁判に注力」 Xで「事実無根なので闘いまーす」と決意表明
吉本興業は8日、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(60)が当面の間、活動休止することを発表した。松本を巡っては、昨年12月27日発売の週刊誌「週刊文春」および26日に公開されたニュースサイト「文春オンライン」で2015年に松本が複数の女性に“性加害”行為を行ったとした記事が掲載。吉本は事実無根だとして、法的措置を検討する予定であることを明らかにしていたが、松本本人からの申し出により、今後は裁判の準備に注力すると説明した。
吉本興業はこの日、「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」と題する書面を発表した。
吉本は先月末、“性加害”を行ったとされる当該記事については事実無根だとし、法的措置を検討する予定だとしていたが、同社や松本だけでなく取引先を含めた関係者へも問い合わせが相次いだという。
「松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載されるなどしておりますところ、このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れが」あったと説明。「裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重」することにしたという。
文春の記事では、2人の女性が15年の異なるタイミングで都内のホテルに呼び出されて飲食した際に、松本から性的な行為を強要されたと証言したもの。うち1人はスピードワゴンの小沢一敬(50)からも性的行為を強要されたとも証言しており、小沢の所属事務所・ホリプロコムは本紙の取材に「私どもとしてはお話しすることはありません」と回答していた。
今月5日には「週刊女性PRIME」が、被害を受けたとされる女性が小沢に会合の礼を伝えるLINE画像を公開。松本は自身のXでもその画像を引用し「とうとう出たね」と投稿していた。
松本は8日、Xに「事実無根なので闘いまーす」と投稿し、初めて自ら報道を否定。「それも含めワイドナショー出まーす」と、昨年3月に卒業したフジテレビ番組に出演する意思を示した。
関係者によれば、「あくまで裁判で戦うための休止」だといい、「まだ決まってはいないが準備はする」とした上で、松本の意思は固いと説明。テレビ番組出演に関しては未定としつつ「本人は『ワイドナショー』に出るという意思は示している。恐らく金曜日に収録なので、そこまでは…」としていた。
◆松本人志(まつもと・ひとし)1963年9月8日生まれ、兵庫県尼崎市出身。82年、大阪NSCに1期生として入学。中学校の同級生だった浜田雅功とダウンタウン結成。87年、MBS「4時ですよーだ」でブレイク。89年、東京進出。同年スタートの日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」、91年スタートのフジテレビ系「ダウンタウンのごっつええ感じ」で人気が全国区に。94年の初エッセー集「遺書」が200万部超のベストセラーになるなど著書多数。俳優として2000年の日テレ系ドラマ「伝説の教師」に主演。映画監督として13年の「R100」まで長編4本を発表。私生活では09年に結婚、一女の父。血液型B。