元TBSアナでベルリン在住の画家・伊東楓さん ドイツ選んだのは直感「私を誰も知らない環境に」
元TBSアナウンサーで画家の伊東楓氏が15日、東京・東急プラザ銀座で個展「人はいつまで夢を見ていられるのだろう」(16~28日まで)プレオープンで囲み取材に応じた。
伊東氏は21年にTBS退社後、留学を経てドイツ・ベルリンに移住。ドイツを選んだのは直感だといい「(TBSを)退社した時に私は何も持ってなくて0だと思って。だから私のことを誰も知らない環境に身を置こうと思った」と説明した。
個展は自身3年ぶり。画家に転身した当初は「自分のことを画家と名乗れなくてそれがコンプレックスだった」そう。それでも現地の法人に原画を持って営業したことで商品化が決まったユニクロとのコラボ商品がベストセラーとなり画家としての自信を獲得。「この時に初めて、“画家として”もう1回個展をやろう」と思い立ったと明かした。
ドイツ移住から2年経ち、改めて「日本のことが好きになった」という伊東氏。「向こうに行くと日本人っていうだけで愛される。それは先人たちが作ってきた日本ブランドだと思うけど、日本に帰ってくると、そのブランドがちょっともろくなってきてるような感覚も一方である」と説明。だからこそ「日本人として世界で戦うのが夢。その野心が向こう行ってから結構強くなっちゃって」と日本人であることを誇りに、絵で世界と勝負すると熱く語っていた。