内田也哉子さん 母・樹木希林さん「すごく怖かった」 独特な教育方針に華大ビックリ「師匠と弟子のよう」
エッセイストの内田也哉子さん(47)が19日、NHK「あさイチ」に出演。2018年9月に全身がんの闘病の末、75歳で亡くなった女優の母・樹木希林さんの独特の教育方針を語り、キャスターの博多華丸大吉を驚かせた。
樹木さんに子ども扱いされた記憶が一度もないという内田さんは「明治の頑固おやじのような側面があって、子どものころはすごく怖かった」と回顧。「母の場合は1回しか注意しないので、それを聞き逃すと自分が痛い目にあう。門限もなかったですし、どこどこ行っちゃダメよ、とか勉強しなさいも言われたこともないし、常に自分で考えなきゃいけない、ある意味自由を早くからもらってしまって、その苦悩というか重責にちょっと押しつぶされそうな、孤独な子ども時代でした」と振り返った。
食事に気を配ってくれていたという樹木さんは玄米菜食で一汁一菜。「いわゆる昔話に出てくるような」鉄の羽釜で玄米を炊いておいてくれて、内田さんは帰宅後、小学校低学年から味噌汁などおかずを自分で作っていたという。
「それを教えるのも1回しか教えてくれないんです。だからもう神経を全集中して、言葉とかいろんなことを聞き漏らさないようにヒリヒリした日常でした」と説明する内田さんに、華丸は「師匠と弟子のような」と驚き、大吉も「何かあったらもう自己責任で、痛い目にあったのはあなたが悪いっていう、すごい教育方針というか」と目を見張った。
また、1歳半からインターナショナルスクールに通っていたが、樹木さんは英語ができないため、通信簿も学校の連絡も自身で読んで親のサインを真似して書き、樹木さんが学校に来たことは一度もなかったという。
「一度も一緒に暮らしたことがない」父は19年3月に肺炎で亡くなったミュージシャン・内田裕也さん。「よく両親が破天荒なので『よくグレなかったね』なんて言われるんですけど、グレてる暇がないぐらい、自分で自分を律しなきゃいけない。だからその分、すごく普通って何だろう、当たり前って何だろうっていうのを多く考えなきゃいけない、あんまり健やかな生育環境ではなかったかもしれない」と笑った。