【弁護士の見解】文春提訴の松本人志、「ないこと」の証明は難しい 客観的な証拠握っている雰囲気も

 お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が22日、自身に対する報道をめぐり、「週刊文春」の発行元である株式会社文藝春秋などを提訴した。弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士が22日、デイリースポーツの取材に応じ、今後の裁判の展望を解説した。

 松本側は提訴に際し、「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております」とした。

 これに正木弁護士は「積極的に、およそ『性加害』に該当するような事実はないということを主張立証していく姿勢が見られましたが、一般的に『ないこと』の証明はいわゆる『悪魔の証明』と言われ、容易なことではないと知られています」と分析。「松本氏側の強気な姿勢からは、何か客観的な証拠を握っているのかと思わせる雰囲気がありますが、報道等によれば8年ほど前の話ということなので、客観的な証拠の存在可能性はかなり低いものと思われます」とした。

 一方で「客観的な証拠の存在可能性が低いことは被告となる文藝春秋側も同様ですので、お互いに証人による証言を武器に争っていくことになるのではないかと思います」と推察。「客観的な証拠が存在すれば早期の解決も見込めますが、客観的な証拠がなければ裁判は長期化する傾向にありますので、本件も解決するまで長い年月を要するのではないかと考えます」と、かなりの長期戦になることを想定した。

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