「ゴジラ-1.0」アカデミー賞視覚効果賞ノミネート 邦画初の快挙 山崎貴監督「まさかオスカーに絡むとは」
米映画芸術科学アカデミーは現地時間23日、「第96回アカデミー賞」の視覚効果賞ノミネート作品を発表。山崎貴監督が手がけた映画「ゴジラ-1.0」が邦画で初めてノミネートされた。
日本時間同日午後10時30分から生放送されたYouTubeのコメント欄でも「GODZILLA」と期待を寄せるコメントがあった中、日本を代表する怪獣が見事邦画初の快挙を達成した。
同賞はその年最もすぐれた視覚効果(VFX)を使った映画に与えられるもので、過去には「アバター」や「マトリックス」などが映画界を代表する作品が受賞している。
ゴジラシリーズ70周年記念として制作された同作は、21日までの公開80日間で観客動員数354万人、興行収入54.5億円を突破。北米では公開52日間で、5189万ドル(約76・7億円)を突破し、全世界興収は1億ドルを突破している。
今月に入り山崎監督は渡米し「視覚効果賞」のノミネート作品を決めるために実施された、ショートリスト10作品によるVFXについてプレゼンテーションを行う場「Bake off」に参加したほか様々なロビー活動を行ってきた。同作ノミネートに山崎貴監督は「まさかオスカーに絡むことができるとは想像してなかったです。ゴジラを作った時も全然想像してなかったので、凄く嬉しいです。新しい扉が開いた感じです」と喜びをコメントした。
授賞式は現地時間3月10日開催予定。アカデミー賞の歴史の中で監督として「視覚効果賞」を受賞したのは「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックのみ。山崎監督が受賞すれば55年ぶり、史上2人目となる。また同賞を日本映画、アジア映画が受賞した実績はなく、映画の歴史を変える史上初の快挙に期待がかかる。