吉永小百合 史上初快挙!昭和~平成~令和3時代で主演女優賞獲得! ブルーリボン賞受賞者決定
東京映画記者会(デイリースポーツなどスポーツ紙在京7社で構成)が制定する「第66回ブルーリボン賞」の各賞が23日、決定した。吉永小百合(78)は2000年以来、3度目の主演女優賞で、昭和・平成・令和と3つの時代をまたいでの受賞となった。授賞式は2月8日に都内で開催。4年ぶりの実施となる。
史上初めて昭和・平成・令和と3つの時代で主演女優賞を獲得した。長きに渡り活躍し、演じる年齢によってさまざまな役柄に挑戦してきた吉永だからこその快挙だ。
「10代の頃に高峰秀子さんのお宅にうかがったことがあるんです。高峰さんは『そんな早くからやってるとすぐ疲れちゃうよ!』っておっしゃって、55歳で映画から引退されたんですかね。でも、私はもう70なのにやってる。不思議な感じがしますし、やればやるほど映画の現場で1つのものを作るっていうことの楽しさが前より強くなっているような気がします」
1962年に「キューポラのある街」で初受賞した時は17歳。今回は2000年の「長崎ぶらぶら節」で受賞して以来、24年ぶりの戴冠だ。
下町で生きる家族の姿を温かな筆致で描いた「こんにちは、母さん」。吉永、息子役の大泉洋、孫役の永野芽郁と3世代に渡るアンサンブルを齢91歳の山田洋次監督がスクリーンに焼き付けた。
「母べえ」など数々の作品で山田監督とタッグを組んできた吉永だが「監督から最初、『もう、全然違う!違う!』って怒られて。試行錯誤しながらやった作品でした。監督ご自身がこの作品を特別に思われていて、新しいスタイルを模索されていた。カメラのポジションも撮り方もまったく違うんですね」と回想。なお進化を続けようとする巨匠とがっぷり四つの撮影だった。公開後には「『続編を待ってます』ってお手紙をたくさんいただいたので、もし機会があったらやらせていただきたいと思っています」と続編を期待するほど思い入れは深い。
授賞式の司会は主演賞の受賞者が担当するだけに、昨年の主演男優賞だった嵐・二宮和也との再会も見どころとなる。「母と暮らせば」(15年公開)で親子役を演じており「とってもワクワクする思いになりますね」と心待ちにしている。