山崎貴監督アメリカでも「ゴジラ大スター」 ブルーリボン賞でゴジラ3冠
東京映画記者会(デイリースポーツなどスポーツ紙在京7社で構成)が制定する「第66回ブルーリボン賞」の各賞が23日、決定した。主演男優賞は「ゴジラ-1.0」「大名倒産」で幅広い演技力を提示した神木隆之介(30)が初受賞。「ゴジラ-1.0」は作品賞、助演女優賞の浜辺美波(23)と合わせ、最多3冠を獲得した。吉永小百合(78)は2000年以来、3度目の主演女優賞で、昭和・平成・令和と3つの時代をまたいでの受賞となった。授賞式は2月8日に都内で開催。4年ぶりの実施となる。
「ゴジラ-1.0」が作品賞に輝いた山崎貴監督(59)は主演の神木とヒロイン・浜辺とともに“3冠”を達成したことへ「何より若い2人の頑張りを評価していただいたことがすごくありがたい」と感謝し、喜んだ。
国内では11日までに興収52・1億、北米でも公開41日間で約72億円を突破し「国内はもうちょい行ってほしかったし、世界はワケ分かんない」と苦笑い。それでも同作のプロデューサーを務め、昨年12月に亡くなった阿部秀司さんへ思いをはせ「最期をヒットで送ってあげられたことはすごいありがたい」としみじみ語った。
米アカデミー賞へのノミネートも期待される中、そのロビー活動を振り返り「いろんな人に会ったけど、皆ゴジラを知ってる。完全に僕の通行手形みたいになってて、ゴジラは大スターなんだと改めて思った」と偉大さを実感。一方で“寂しさ”も口にし「ずっと作りたいと思っていたから、ゴジラを作った監督になっちゃったっていう寂しさがある。この寂しさを消すのは続編しかないんじゃないかな」と苦笑しつつ、次回作へもすでに意気込んでいた。