八代英輝弁護士、吉本の「当該事実は一切無く」だけではない「見過ごせない」箇所指摘
弁護士の八代英輝氏が26日、TBS系「ひるおび!」で、吉本興業の松本人志の記事に関する昨年のリリースについて「8年前となる2015年における」という文言は「見過ごせない」とコメントした。
この日はダウンタウン松本人志の裁判について特集。吉本側が昨年の12月27日に「当該事実は一切無く」としていたものの、24日のリリースでは「世間の誤解を招いた」として、今後は関係者へ事実確認を進めていくと説明している。
最初のリリースからのトーンダウンは否めないが、これに八代弁護士は「初動が大事と思うのは、初動こそ企業の本当の姿が現れるということを国民側が見据えているからだと思う」と、日大を例に挙げ、初動の間違いを軌道修正する難しさを挙げた。
八代弁護士は「吉本はこのリリース(24日)を出すことで軌道修正を図っているが、ただ見過ごせないのは12月27日のリリースで『8年前となる2015年における』という書き方をしている」と指摘。そして「『8年前となる』が、私達が見て必要だったか。何を言いたいかというと、『8年も前の2015年の事を今更報じられています』ということを暗に言いたかったと、私達読む側は受け止めてしまう」と語った。
そして「軌道修正は必要だが、初動が大事というのは、そこにこそ企業の裸の姿が見えてしまう、見透かされてしまうと。そいういう大きなリスクがある」と初動の大切さを訴えていた。