「セクシー田中さん」原作者急死 Xで胸中推察の漫画家「何も言わなければよかったのか」に多くの声
日本テレビが昨年10月期に放送したドラマの原作にもなった漫画「セクシー田中さん」などの作品で知られる漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった。ドラマの脚本を巡り、日テレ側と齟齬があり、当初の約束が守られず、やむをえず9話、10話の脚本を自身で手がけたことなどをSNSで説明。28日には当該投稿を削除し、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と書き込んだのが最後となった。
芦原さんが26日にSNSで思いを伝えた直後、すぐに反応したのが同じ漫画家で、昨年10月期にABCテレビ・テレビ朝日系でドラマ化もされた「18歳、新妻、不倫します。」の原作者、わたなべ志穂さん。編集担当者も芦原さんと同じだったという。
わたなべさんは26日、「先生…(´;ω;‘)確か先生のドラマ化が決まってしばらくしたくらいに他の作家さん含め飲んで色々漫画についてお話させて頂きました。先生の漫画はコミカルですが底の底まで人物を掘り下げ、決して黒と白に分けずグレーを描かれる素晴らしい作品です。どれだけ作品に深く向かい合っているか」と自身のX(旧ツイッター)に投稿。
27日にも「改めてですが芦原先生はとてもリスクを持ち発言されたと思います。俳優さんを傷つけるのではないか、ドラマを楽しんだ方から非難されるのではないか、自分はこれ以上傷付くのか。ドラマ制作時作者には味方はあまりに少ない。勿論大事にして下さる現場もありますが多くは違うはず」「飲み込む作家がほとんどでしょう。それは冒頭の俳優さんや視聴者原作ファンのために。ドラマを見ながら先生は何度も皆様に頭を下げたはず。申し訳ない気持ちでいっぱいだったはず ですが先生の発言を肯定して下さる方が沢山いて嬉しい。救われた作家は沢山います。先生、皆様、ありがとう」と芦原さんに寄り添い投稿していた。
わたなべさんは、芦原さんの訃報が伝わった29日夜、Xで「何も言わなければよかったのか」と投稿。「そんなこと絶対ないです!」「ご自分を責めないでください」など多くの声が寄せられている。
★「日本いのちの電話」相談窓口★ 厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。◆ナビダイヤル0570・783・556(午前10・00~午後10・00)◆フリーダイヤル0120・783・556(毎日:午後4・00~9・00、毎月10日:午前8・00~翌日午前8・00)